ビクトリア、ブリティッシュコロンビア州(カナダ)

ブリティッシュコロンビア州の州都ビクトリアは、魅力ある歴史と現代的なカリスマ性が融合したユニークな街です。バラエティに富んだ素晴らしい観光名所が数多くあり、世界中から訪れる人々を魅了しています。

ビクトリアの寄港地案内

バンクーバー島の南岸に位置するブリティッシュコロンビア州の州都、ビクトリアは、歴史ある通りやビクトリア様式の建築、ドラマチックで荒々しい海岸線が織りなす、ワクワクするような魅力にあふれた街です。新旧が完ぺきに調和し、おとぎ話のような城や一年中花が絶えることがない庭園と並んで、先住民が残した遺産が各所に刻まれています。

水上飛行機に乗って上空から息をのむような風景を眺めたり、ロイヤル・ブリティッシュコロンビア博物館でこの地域の過去を覗いてみたり、曲がりくねった通りや趣のある広場の雰囲気に浸ったりしてお過ごしください。ビクトリアの個性と歴史には、きっと魅了されることでしょう。また、産地直送の食材を使ったビストロやビーガン向けのカフェ、伝統的なティーハウス、カラフルなクラフトビール醸造所など、美食シーンも大きく成長を続けています。

ビクトリアの人気観光スポット

伝説的なアーティストを称える歴史ある家から、王家とつながりを持つ優美な城やビクトリア様式の建物まで、ビクトリアには見どころが満載です。

港を見下ろすフェアモント エンプレスは、市内で最も古く最も有名なホテルの1つです。1908年にオープンしたこの建物は20世紀初頭の典型的な建築で、長年にわたり数え切れないほどの著名人や貴賓をお迎えしてきました。

ビクトリアの中心部からわずか20分のところにあるハトレーパークはエドワード様式の邸宅で、現在は国定史跡となっています。ここには壮麗なハトレー城に加え、美しく手入れされたイタリア庭園と日本庭園、数キロにわたって続く木々に覆われた遊歩道、満開時には最高にかぐわしい香りが漂うバラ園などがあります。

クレイグダーロック城も、ビクトリアやブリティッシュコロンビア州のクルーズで必見の国定史跡です。炭鉱王ロバート・ダンズミュアによってビクトリア朝時代に建設されたこの建物は、印象的な当時の装飾、ステンドグラスの窓、ビクトリアの街の絶景を見晴らせる塔などで訪れる人の目を楽しませてくれます。

エミリー・カー・ハウスは、ビクトリアへのクルーズのもう1つのハイライト。ビクトリア出身のアーティストであるカーは、バンクーバー島の先住民に焦点を当てた作品を多く生み出しました。生家のツアーでは彼女の人生が詳しく紹介されており、彼女の作品のファンの方なら必見のスポットです。

ブリティッシュコロンビア州ビクトリアの見どころと楽しみ方

ビクトリアは豊かな歴史、見とれてしまうような建築物、カナダならではの屋外アクティビティが満載の観光地です。ご到着時の天候が晴れでも雨でも、ここでの寄港を楽しむ方法には事欠きません。

州議事堂はぜひ訪れたい場所の1つです。開催中のカナダ州議会の模様を垣間見たり、市内で最も印象的なこの建物を見学したりできる45分間のガイド付きツアーを無料でお楽しみいただけます。

ビクトリアの多くの公園や庭園を散策するのも、ブリティッシュコロンビア州のクルーズでの素晴らしい思い出になります。市中心部にある81万m²のビーコン・ヒル・パークブッチャートガーデン(ここでのアフタヌーン・ティーは必須です)、1946年にアブカジ王子と王女によって造られたアブカジガーデンなど、数多くの選択肢があります。

博物館や美術館、ギャラリーがお好みの方には、グレーター ビクトリア美術館アベニュー・ギャラリーロイヤル・ブリティッシュコロンビア博物館ウェントワースビラ建築遺産博物館航空博物館などがおすすめです。

ビクトリアにはカナダ最古のチャイナタウンもあります。ぜひ訪れたい街の宝石です。カナダで最も細い小路として知られるファン・タン・アレーを通ってお越しいただけます。この細い歩道には、地元のさまざまな独立系ショップが軒を連ね、抵抗しがたい魅力を放っています。

ビクトリア港周辺の飲食店

豊かな農地と魚介類の豊富な海に囲まれたビクトリアは、シェフにとっては夢のような場所です。何百軒ものレストラン、カフェ、ビストロがこの街の素晴らしい美食シーンを彩ります。市場やクラフトビール醸造所では、ビール通やグルメなお客様を満足させるビクトリアの味をお楽しみいただけます。

ビクトリア砦の跡地に建つバスチョン・スクエアは、市内で最もエキサイティングなレストラン街の1つです。中心街のこの地区には多種多様なバーやレストランが軒を連ね、夏季には多くのレストランがテラス席を用意しています。夏季にはまた、地元産の食材を売る市場も開催されます。

魚介類に関しては、フィッシャーマンズワーフ以上に新鮮なシーフードはどこにも見つからないでしょう。現役の港にはショップや屋台が建ち並び、水揚げされたばかりの魚を買うチャンスがあります。座って食べることも食べ歩きもできるおいしい料理を提供する小さなお店もあります。ビクトリア・パブリック・マーケットハドソンビル内に位置し、グルメな料理も揃った、よりバラエティ豊かなカジュアルダイニングをお楽しみいただけます。

アフタヌーン・ティーもビクトリアの食のハイライトの1つです。1840年代に英国から持ち込まれて以来、この伝統は忠実に守られています。ブッチャートガーデンアブカジガーデンフェアモント エンプレス ホテルのティールームでお召し上がりいただけます。

ビクトリアの食事とドリンクツアーは、街の陸と海の恵み、瓶詰めや缶詰など極上の食材を味わうのに最適です。バンクーバー島のブドウ園を巡るツアー、ワインの試飲とホエールウォッチングを組み合わせたボートツアー、ビクトリアのエールトレイルを巡るセルフガイドツアーなど、さまざまなツアーからお選びいただけます。

ビクトリアのショッピング

ビクトリアでは、角を曲がるたび何らかのショッピングの機会に出会えます。活気あふれる市場やワイン店、ショッピングモール、路地にひっそりと佇む小さなブティックなどが揃い、お土産探しに困ることはありません。

ファッション好きの方は、マーケットスクエアへ向かいましょう。ビクトリアの旧市街に位置するこの歴史ある地区には流行の先端を行くショップが並び、地元ブランドの手作りファッションが売られています。近隣には、お食事を楽しめる場所もあります。

中心街に位置するベイセンターでは、1ブロックに100軒近くの店舗が集中しており、その多くがよく知られたブランドです。ジュエリー、スキンケア、日用雑貨、スポーツウェアなどがあり、ビクトリアで人気のショッピングスポットです。

メイフェア・ショッピングセンターにも同様にバラエティに富んだ120軒以上の店舗があり、一方、アップタウンは国際的なブランドと地元のブティックが軒を連ねる屋外ショッピングセンターです。

ビクトリアの文化と歴史

先住民や英国人、アジア人などがビクトリアに入植し長い歴史の中で街の形成に貢献してきましたが、英国王室(ビクトリア砦はビクトリア女王にちなんで名付けられた)とのつながりも街に強い影響を残しています。

バンクーバー島には何千年にもわたってファーストネーションと呼ばれる先住民が住んでいました。1778年にジェームズ・クック船長が到着し、先住民以外の人たちの入植が始まりました。1858年のフレーザー川のゴールドラッシュにより3万人以上の金採掘者が移住し、その後まもなく中国からの移民がやって来てカナダ太平洋鉄道の建設に携わりました。

ビクトリアは1871年7月21日にブリティッシュコロンビア州の州都に制定され、20世紀を通じて急速に発展しました。現在は、カナダ西部海軍基地やビクトリア大学などの教育機関があります。過ごしやすい気候に恵まれ、近代化が進んでもなお、先住民の伝統と歴史が強く息づく街です。

ビクトリア港の施設とロケーション

ビクトリアは1978年以来、クルーズの停泊港となっています。アラスカへのクルーズシーズン中は最も賑わう港の1つで、毎年4月から10月にかけて数百隻の船と数千人のお客様をお迎えしています。

ビクトリアへのクルーズ船は、市の中心部から約2.4kmの場所にあるオグデンポイント・ターミナルに寄港します。この港にはクルーズ船用の桟橋が2つあり、一度に3隻まで停泊できます。ターミナルから中心街までシャトルバスが運行しています。他の目的地へはタクシーをご利用いただけます。

クルーズターミナルの外には人力車や馬車が待機していることもあります。クルーズでビクトリアに到着されるお客様がご利用いただける設備には、ギフトショップ、外貨両替所、自転車レンタルなどがあります。