ウィレムスタット(キュラソー島)
キュラソー島ウィレムスタットの寄港地案内
キュラソー島はベネズエラ北海岸からわずか60km沖に位置しており、首都ウィレムスタットは島の南海岸にあります。オランダの影響が色濃いこの島は、現在、オランダ王国を構成する4つの国の1つです。
ウィレムスタットは、観光の中心地であるプンダと、「反対側」の意味を持つオトロバンダの2つの地区で構成されています。プンダにはショップ、カフェ、博物館など、観光に最適な場所が揃っています。一方で、キュラソー島の地元の生活に触れたいなら、オトロバンダに行って、コロニアル建築とモダンなストリートアートなどが融合した魅力的な街並みを見て回るのもおすすめです。
キュラソー島ウィレムスタットの人気観光スポット
スペイン人が最初にキュラソー島を植民地にしたのは16世紀のことですが、1634年にオランダ人による統治が始まり、貿易の中心地として確立し始めました。今日のウィレムスタットには、この植民地時代の面影が随所に見られます。
アムステルダム砦
1635年、ウィレムスタットのプンダにアムステルダム砦の建設が始まりました。その後、砦は軍事要塞となり、オランダ西インド会社の本部となりました。ここは、1954年の結成時から2010年の解体時までオランダ領アンティル自治政府が置かれていた場所でした。現在はキュラソー政府の所在地となっています。複合施設内には博物館や教会もあります。
クイーンエマ橋
プンダからオトロバンダへ、あるいはその逆へ向かうには、ポンツーンの上に浮かぶ広々とした橋、クイーンエマ橋を渡る必要があります。19世紀後半に初めて建設されたこの橋には、現在かわいらしいアーチが並んでいます。夜にはライトアップされ、素敵な写真スポットとなっています。橋は、船が通れるように、定期的に2つに割れて開閉しますのでご注意ください。
ミクヴェ・イスラエル=エマヌエル・シナゴーグ
1732年に献堂されたミクヴェ・イスラエル=エマヌエル・シナゴーグは、アメリカ大陸で現存する最古のシナゴーグです。パステルイエローのファサードの内部は、砂の床、白い柱、ダークウッドの列席者席、壮麗なシャンデリアなど、美しく広々とした内装が施されています。シナゴーグに隣接する博物館も一見の価値があります。
キュラソー島ウィレムスタットの楽しみ方
ウィレムスタットには、歴史的建造物の鑑賞の他にも、素晴らしい過ごし方がたくさんあります。
トロリー鉄道ツアーに参加する
徒歩ではなく、トロリー列車でクイーンエマ橋を渡り、シャールー地区に向かいます。かつてはプランテーションのあったこの地区は、現在は活気ある都会のアートシーンとなっており、植民地時代の建築との対比が興味深い光景を作り出しています。トロリーツアーでは、大聖堂やアムステルダム砦なども見ることができます。
ビーチでくつろぐ
カリブ海に来たからには、まずはビーチに行きたいと思われるかもしれません。そうであれば、ウィレムスタットとその周辺地域にはたくさんの選択肢があります。なかでも人気なのは、クルーズ・ターミナルから車で15分ほどのところにあるマンボ・ビーチです。ここには、レストラン、ショップ、ウォータースポーツなど、必要なものがすべて揃っています。少し足を延ばせば、西海岸を車で35分ほど走ったところにカス・アバオ・ビーチがあります。ここはシュノーケリングに最適なスポットです。
博物館で新しいことを学ぶ
キュラソー島と現地の人々についてもっと詳しく知りたいという方は、ウィレムスタットの博物館で数時間過ごしてみるのがおすすめです。クラ・フランダ博物館は奴隷貿易の歴史に焦点を当てています。かつては軍事病院だった場所にあるキュラソー博物館は、この島で最古の博物館です。また、小さなオクタゴン博物館は、19世紀初頭にキュラソーに滞在していた南米の有名な解放者、シモン・ボリバルにちなんだものです。
キュラソー島ウィレムスタット周辺の飲食店
スペイン、オランダ、アフリカ、ベネズエラなどの影響を色濃く受け継ぐキュラソーのグルメシーンは、バラエティに富み、刺激的です。午前中は甘いオランダ風パンケーキをコーヒーとともに。午後は本場のカルニ・ストーバ(ビーフシチュー)を試してみてください。キュラソー島のカフェやレストランは、どんなお好みの方にもきっとご満足いただけるでしょう。
島ならではの料理を試してみたいなら、ガンボシチューの地元版であるジアンボなどもおすすめです。これは魚とオクラが主役の一品です。肉、玉ねぎ、ピーマン、スパイスを詰めたペストリーのようなパステチも地元民に人気です。その他にもさまざまな料理があります。
ドリンクに関して言えば、キュラソー島は、鮮やかなリキュール、ブルーキュラソーで世界的に知られています。乾燥させたオレンジの皮を使ってできたこの色は、多くのカリブ海に鮮やかな個性を与えていますが、実際は食用色素から作られています。
キュラソー島ウィレムスタットのショッピング
ウィレムスタットで最も魅力的なショッピングスポットの1つが、プンダにある水上マーケットです。新鮮な食材を売る色とりどりの屋台が軒を連ねるこの市場は、実際には浮いているわけではありません。売られているのはベネズエラから船で運ばれてくる農産物です。毎日早朝から営業しているこのマーケットを探索してみましょう。ここは、キュラソー島や地元のさまざまな人々と触れ合うのに最適なスポットです。
贈り物やお土産をお探しなら、マンボ・ビーチ大通りへどうぞ。ファッションアクセサリーや小物を扱うショップであふれています。また、ルネッサンス・モール&リフ・フォートは、19世紀の砦の城壁に囲まれたオープンエアの広場で、人気のショップや個人経営のブティックが軒を連ねています。
キュラソー島ウィレムスタットでの移動
キュラソー・クルーズ・ターミナルはウィレムスタットのオトロバンダ側にあり、プンダ側へ渡るクイーンエマ橋までは徒歩15分の距離にあります。市内の両側とも徒歩で観光が可能です。また、徒歩での観光が難しいお客様は、前述のトロリーツアーをご利用いただくのもおすすめです。タクシーもご利用いただけますが、市内では相乗りが一般的なため、他の観光客や地元の方々と同乗する可能性があることにご留意ください。ウィレムスタットではバスが運行していますが、本数が少なく、時刻表通りに運行されていません。
キュラソー島ウィレムスタット港の施設
ウィレムスタット港には、マシューワーフ・ターミナルとメガピア・クルーズ・ターミナルの2つのターミナルがあります。後者に停泊する可能性が高いですが、どちらにもトイレ、Wi-Fi、売店、カフェ、観光案内所などの便利な施設が揃っています。
キュラソー島ウィレムスタットのお役立ち情報
通貨
ウィレムスタットやキュラソー島で使われる通貨は、アンティル・ギルダー(ANG)で、フローリンとも呼ばれます。島内ではほとんどの場所で米ドルをご利用いただけますが、多くの場合、お釣りは現地通貨で返されます。カードも多くの場所で利用できますが、市場や小さな屋台でのお買い物には現金があると便利です。船上でも両替が可能です。また、ATMもウィレムスタット市内の随所にあります。
チップ
キュラソー島ではチップは必ずしも求められませんが、歓迎されます。優れたサービスに対してチップを残したい場合は、支払い総額の10%程度が適切です。
気候
ウィレムスタットは、一年中温暖な気候に恵まれています。気温が24°Cを下回ることはめったになく、どの時期に訪れても最高気温は32°C前後が予想されます。雨季はありませんが、10月から12月は最も雨が多い時期です。